1. |
最初公園
03:13
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油断のならない普段と時間を忘れて こいだブランコ
まるで檻のなか きみと同じ言語を話す 飛べない九官鳥
100万の星空の下でかくれんぼ 必死にはぐれんとするきみが 甘んじて受けた罰ゲーム
ワンテイクかぎりの NGは許されない公演 舞台は公園
最初の雑念は 漠然とした殺意と焦り
釈然としない現実よ はやく終われと念じる
暗がりの砂場に 歪な線ひくペンシル
望もうと望むまいと 身勝手な光が みんなでスタートの合図を切ってしまう 太陽光線
徒労と後悔の日陰 青白い男があの黄色い歯で笑う 最初公園 鍵おくれ
均衡を保つシーソーを インドアのきみに引用する
輪唱するカラスが 一様に見下ろす
食料をせっせとお家に運ぶ働き者の蟻さま
そのありさまを端から眺め 足から這い上がってきた脅迫観念が 刺激する聴覚
燦然と輝くお日さまに照らされた落ち葉が じりじりと燃え出す
声出すたびにきまって 疲れたと吐き捨てたきみにも まだ歌えた
望もうと望むまいと 身勝手な光が みんなでスタートの合図を切ってしまう 太陽光線
徒労と後悔の日陰 青白い男があの黄色い歯で笑う 最初公園 鍵おくれ
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2. |
ハコブネリフレイン
05:03
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憧れのハコブネに運ばれて
今度こそうまくやっていけるだろうか 不安と期待で普段の2倍も呼吸する
憧れのハコブネに運ばれて
遊んでおくれと群がるハトの群れに ぼくと彼は返事らしいことがなにも言えない 二人は似た物同士だ
憧れのハコブネに運ばれて
砂浜の日陰にあるとても絵が描きやすいという砂に 控えめな線をひとつひいた
憧れのハコブネに運ばれて
笑顔で迎えてくれた土地の人々は おそろいの茶色い布を身にまとっていた
憧れのハコブネに運ばれて 春までに次の島へ向かう
憧れのハコブネに運ばれて 黄昏の波うねり水はぐれる
憧れのハコブネに運ばれて 戸惑いのトランポリン どんな子に
春になると サクリファイス サファリパーク 繰り返す
踊りの時間 どうだね楽しんでるかいと突然話しかけてきた老婆も
手を引っぱって人の輪の中心に誘い出そうとする快活そうな黒い肌の娘も
豪快に笑いながら酒をすすめてくる太くて硬そうな腕が印象的な男も
不自然にもごく自然な感じでまっすぐにぼくの目を見るのだった
そして 辿り着いた極寒の地で出会った老夫婦が暮らす家の壁一面には
このあたりでは咲くはずのない赤い花が描かれていた
本や写真から得た知識だけを頼りに描かれたその花は
とても白髪の老人が描いたとは思えないほど
形は歪み 色も間抜けで すごく子供じみていた
この絵を見ていると暖かくなってくるのよと話してくれた
憧れのハコブネに運ばれて 春までに次の島へ向かう
憧れのハコブネに運ばれて 黄昏の波うねり水はぐれる
憧れのハコブネに運ばれて 戸惑いのトランポリン どんな子に
春になると サクリファイス サファリパーク 繰り返す
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3. |
0
07:02
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165cm 55kgに生まれたことに涙を流すのか?
黄色い肌は明日も変わらずぼくのことをすっぽり包んで離さない
いりくんだ迷路も出口までの道筋は えてして決められていて
行き止まりや分かれ道にぶつかるごとに 履き古した靴の形を変えたうえで
新しい進行方向を作り出してくれる便利で利口な脳内
でもそれらはあくまで既存の選択肢の上で押すエンターキー
抱くだけの疑問を免罪符に 毎日をやりくりする地球人
移り 留まり 築き 体中がいつのまにか印だらけ
太陽系の可能性を探る壮大な実験に 巧妙な誘う手で操縦するみんなの遺伝子
視線気にせず始電に乗り込み 置き去りの雑誌を拾う荷物を持たない夢追い人にさえも
無意識のうちに捨てられて 涙を流すなにかがある
住みたい街も 聴きたい歌も 読みたい本も 観たい映画も 会いたい人さえもいないのなら
もしもいつか沈みたいと言いだした そのときは
島国のきみに 無理を言わずに ただ静かに立ち去ってあげるのさ
ぼくが生まれたその時点で いくつかのことが捨てられ いくつかのことから選びだす日常
いちおうそいつには人生って名前がついていて 想像と行動で作りだしていく世界はとても広大
一見やりたい放題のこの場所でも 先生も 神様も 決して与えてくれないゼロの状態
授けられた体と色と血に従っていく きっと生まれつきぼくらは諦めている
諦めることとはなにか違うと 諦めたことがあるぼくが言う
たとえばはっとして来た道を急いで戻っても ひとっこひとりいやしない
生まれる前に消されてしまったそいつにできることはなにもないけれど
そこにかすかに残った匂いに気づいた きみはいったい誰なんだい?
毎日を歯軋りしながら 体のなかで窮屈そうに暮らす 形のない生き物に名前もない
失うことを恐れ なによりも自分を大事に育てた猜疑心が 飼い主にも牙を剥き
下を向き歩いていると いつのまにか沈んでった誰彼
溶け合うこともできないまま同じ場所 這いつくばり 最後くらいすっきりしたいからさ
もしもいつか沈みたいと言いだした そのときは
島国のきみに 無理を言わずに ただ静かに立ち去ってあげるのさ とか お前は言うんだ
地球から片道一日の位置に コロニーができる頃に follow me 呼ぶ声 ぼくはもう老人
1から10まで知りたがるときりがなく 石畳を忙しく歩き回り
意味のない思考を煙に巻く 手探りで探した手摺にしがみつく
ぼくが初めて歩いたあの日 我を忘れて喜んでくれた二人
あんなふうにかわいがってもらいたくて 来る日も来る日も利口なふり
走っても走っても 辿り着けない 考えても考えても なにも分からない
地球と人間が心中するその前に ぼくらも生まれることのできる新しい場所を探しにいく
もしもいつか沈みたいと言いだした そのときは
島国のきみに 無理を言わずに ただ静かに立ち去ってあげるのさ
地球から片道一日の位置に コロニーができる頃に follow me 呼ぶ声 ぼくはもう老人
ぼくが生まれたその時点で いくつかのことが捨てられ いくつかのことから選びだす日常
いちおうそいつには人生って名前がついていて 想像と行動で作りだしていく世界はとても広大
一見やりたい放題のこの場所でも 先生も 神様も 決して与えてくれないゼロの状態
授けられた体と色と血に従っていく きっと生まれつきぼくらは諦めている
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4. |
Tempo
04:00
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はい スタート また起きた 今日をいくつで刻む
また ストップ 一日に満たない一日を続けて 歳をとらない人々
ぼくは決めた 風がここをあと十回通ったら きっとはじめます
はい スタート 今日をいくつで刻む? 早すぎるかな でもさ
たぶんぼくはやれる
見当たらない理由 待つのはやめる
忘れるぶんだけ消えることも恐れない
理由も知らず歩くあの帰り道
たぶんぼくはやれる
気まぐれの早起きなら なにもしなくても日が暮れるよ
してもしなくても いてもいなくても
箱のなかに積もる過去が ぼくの姿を借りて 人に会いにいく
なにに見える? 笑いかた しゃべりかた 黙る姿
身代わりの目と耳は どこにも繋がってなくて
錯覚に潜るのも悪くないけど その前に明日は気ぐるみの街に出ます
薄まる痛み 人ひとりぶん いつもより早い日にしよう
あらゆる理由 置き去りにする カラフル 地球 小刻みに踏む
たぶんぼくはやれる
繰り返すことのほうが多ければ
マイクテスト 「こんにちは」 ルールを決める
きみのことを聞いて うなずくだけで
たぶんぼくはやれる たぶん今は足りる
歩くきみは しゃべるぼくは テンポ
歩くぼくは しゃべるきみは テンポ
きみはテンポ 歩いてしゃべる ぼくと違うテンポ
ぼくはテンポ 歩いてしゃべる きみと違うテンポ
たぶんぼくもやれる
笑顔 他人 楽しい会話
言いたい放題 欲しがることも
誰かと決める これからのこと
たぶんぼくもやれる
たぶんぼくはやれる
遅い日も 早い日も 止まる日も
会えること 会えること わかれること
あの帰り道 また巡るとしても
たぶんぼくはやれる
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5. |
ハコブネリフレイン (akgr_Remix)
05:16
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憧れのハコブネに運ばれて
今度こそうまくやっていけるだろうか 不安と期待で普段の2倍も呼吸する
憧れのハコブネに運ばれて
遊んでおくれと群がるハトの群れに ぼくと彼は返事らしいことがなにも言えない 二人は似た物同士だ
憧れのハコブネに運ばれて
砂浜の日陰にあるとても絵が描きやすいという砂に 控えめな線をひとつひいた
憧れのハコブネに運ばれて
笑顔で迎えてくれた土地の人々は おそろいの茶色い布を身にまとっていた
憧れのハコブネに運ばれて 春までに次の島へ向かう
憧れのハコブネに運ばれて 黄昏の波うねり水はぐれる
憧れのハコブネに運ばれて 戸惑いのトランポリン どんな子に
春になると サクリファイス サファリパーク 繰り返す
踊りの時間 どうだね楽しんでるかいと突然話しかけてきた老婆も
手を引っぱって人の輪の中心に誘い出そうとする快活そうな黒い肌の娘も
豪快に笑いながら酒をすすめてくる太くて硬そうな腕が印象的な男も
不自然にもごく自然な感じでまっすぐにぼくの目を見るのだった
そして 辿り着いた極寒の地で出会った老夫婦が暮らす家の壁一面には
このあたりでは咲くはずのない赤い花が描かれていた
本や写真から得た知識だけを頼りに描かれたその花は
とても白髪の老人が描いたとは思えないほど
形は歪み 色も間抜けで すごく子供じみていた
この絵を見ていると暖かくなってくるのよと話してくれた
憧れのハコブネに運ばれて 春までに次の島へ向かう
憧れのハコブネに運ばれて 黄昏の波うねり水はぐれる
憧れのハコブネに運ばれて 戸惑いのトランポリン どんな子に
春になると サクリファイス サファリパーク 繰り返す
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6. |
Tempo (clfl_Remix)
05:09
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はい スタート また起きた 今日をいくつで刻む
また ストップ 一日に満たない一日を続けて 歳をとらない人々
ぼくは決めた 風がここをあと十回通ったら きっとはじめます
はい スタート 今日をいくつで刻む? 早すぎるかな でもさ
たぶんぼくはやれる
見当たらない理由 待つのはやめる
忘れるぶんだけ消えることも恐れない
理由も知らず歩くあの帰り道
たぶんぼくはやれる
気まぐれの早起きなら なにもしなくても日が暮れるよ
してもしなくても いてもいなくても
箱のなかに積もる過去が ぼくの姿を借りて 人に会いにいく
なにに見える? 笑いかた しゃべりかた 黙る姿
身代わりの目と耳は どこにも繋がってなくて
錯覚に潜るのも悪くないけど その前に明日は気ぐるみの街に出ます
薄まる痛み 人ひとりぶん いつもより早い日にしよう
あらゆる理由 置き去りにする カラフル 地球 小刻みに踏む
たぶんぼくはやれる
繰り返すことのほうが多ければ
マイクテスト 「こんにちは」 ルールを決める
きみのことを聞いて うなずくだけで
たぶんぼくはやれる たぶん今は足りる
歩くきみは しゃべるぼくは テンポ
歩くぼくは しゃべるきみは テンポ
きみはテンポ 歩いてしゃべる ぼくと違うテンポ
ぼくはテンポ 歩いてしゃべる きみと違うテンポ
たぶんぼくもやれる
笑顔 他人 楽しい会話
言いたい放題 欲しがることも
誰かと決める これからのこと
たぶんぼくもやれる
たぶんぼくはやれる
遅い日も 早い日も 止まる日も
会えること 会えること わかれること
あの帰り道 また巡るとしても
たぶんぼくはやれる
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四角シャボン Yamato, Japan
四角シャボン
想像力を喚起する繊細な音の連なりと間
集束と飛散が見える
日常と思考の堆積物が邂逅する言語感覚
泥とも粘土ともつかない現実認識の危うさと可能性
演目の配列が人間であるように
アンプを通しても五体が損なわれないドラマツルギー
2015年 Full Album「単色の世界」発売。
2020年現在、活動休止中。
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